神田の住み心地

千代田区神田に住むアラフォーリーマンの日記。神保町、秋葉原、日本橋、大丸有(大手町、丸の内、有楽町)の間という超都心に位置する神田界隈で過ごす日常生活や、暮らしやすさ、うんちくなどを語ります。 Twitter ID:kandazumi

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秋葉原から羽田空港まで船で行ってきました!(前編)

題名そのまんまなんですが、 先日お知らせした通り、秋葉原万世橋)から羽田空港まで船で行ってきました!

長くなったので前後編に分けることにした(ネタの使い回しとも言う)。

今回は万世橋から築地まで。

 

 

kandazumi.hatenablog.com

 

ツアーの感想だけ書くと、

 

とても面白かったです。

 

という頭の悪い小学生の読書感想文みたいなコメントで終わってしまうので、ここは無理やり視座を設定して、船上から感じた街ごとの雰囲気の違い、を中心にご紹介したいと思う。

今回は写真多め。

万世橋(出発地点) 

出発地点は万世橋にある90年前に作られた船着場。

橋同様普通に使えるけど、桟橋の関係で今のままだと低床の船でないと無理かな?

 

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こんな簡便な作りですが、ちゃんと使えます。

 

コース周辺水路図はこんな感じ(うちわになっている)。

 

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片側は川部分中心。

 

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もう片側は東京港中心。

 

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羽田空港から来た船。ちっちゃい。これに乗って羽田空港まで行きます。

 

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着岸したところ。やっぱりちっちゃい。しかしなにげにトイレ付き(使ってる人は居なかった)。

 

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秋葉原だけにスタッフの方がメイド姿でお見送り。行ってきまーす。

 

万世橋柳橋

出発すると、JRの架橋(京浜東北線、山手線)をくぐり、 右手に柳森神社を見ながら進んでいく。

 

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いつもと違うアングルから見る柳森神社さん

 

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この方が今回のガイドさん。

やたら博識な方だった。橋をくぐるたびに構造の説明が入る!

 

そして柳橋(浅草橋界隈)まで行くと、三味線の音が…

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柳橋の老舗船宿(佃煮屋?)、小松屋さんのご主人が娘さん(左奥)の三味線に合わせて小唄を披露。佃煮も買える。

 

神田川はここでおしまい。隅田川の支川は隅田川に対して最下流の橋だけそれぞれ独特のデザインにして、一目でどの川の合流点なのか分かるようにしてあるんだそうです。

 

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ちなみに柳橋はこんな形(小松屋ご主人の後ろ側)。

 

街の雰囲気

ここまでは神田の延長っぽい、雑居ビルとマンションと看板建築が互い違いに続く街並み。雰囲気としては、あんまりよそに来た感じがしない。

特徴的だったのは、川沿いの建物はほぼ例外なく川を背にして建っていたこと。神田川が都市設計上ずっと無視されてきたことが形に表れているように感じた。堤防も高い。まあ水害のことを考えると仕方がないのだろうけど。

 例えばこんな感じ。

 

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こんな建て方が多い。川は建物から完全に無視されている。

 

川と街との関係について言えば、後編で出てくる天王洲アイルあたりのように、或いは万世橋エキュートのように、川をうまく街並みに取り込む工夫をすると、ずっと開放的な雰囲気になると思うんだが、いろいろ難しいんでしょうねきっと。

 

隅田川

柳橋を超えると、目に飛び込んできたのが隅田川と蔵前橋の背景にドンとそびえるスカイツリー

 

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こんな。みんな喜んでバシバシ写真を撮りまくる。

 

スカイツリー自体は神田界隈からも見えるので珍しくもなんともないんだけど、川の上から遮蔽物無しで見るとやっぱり映える。ランドマークとかシンボル的建築物というのは金食い虫として指弾されることが多いのだけれども、こうして改めて眺めてみると、街にアイデンティティを与えるという意味で、やはりあの鉄塔が下町にできたのは良かったと思った。

 

船は両国橋、首都高、新大橋、清洲橋、隅田川大橋、永代橋と隅田川に架かる橋をどんどんくぐっていく。ガイドさんは橋の構造と、何故か忠臣蔵の話(本所に吉良上野介の屋敷があったので)を喋りまくる。この方本当に詳しいですな。

写真はだいぶ撮ったけど、橋は詳しくないのでだいぶはしょります。

 

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こんなのを幾つもくぐります。イカす。

ちなみにこれは両国橋。

 

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新大橋。カコイイ

 

街の雰囲気

橋に興奮していて(あと河幅が広くて)ろくすっぽ河岸の街並みに目を配らなかったのだが、この辺りまで来ると、やはり河岸の建物が神田川沿岸と比べてドーンとでっかい。建物は相変わらず川を背にしているのだが、隅田川は護岸に遊歩道が整備してある箇所も多い(堤防幅も河幅も広いので、整備する余裕があるのだろうか)ので、少しは川に親しめる雰囲気になっている気がする。

石川島・佃島

程なく目の前に高層マンション群が見えてくる。湾岸開発のはしりになった石川島のマンション群だ。

 

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高層マンション群。

これだけで何人住んでるんだろうか。もはやマンション一棟で一つの街。

上層階と下層階の対立とかやっぱりあるのかしら。

 

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カコイイ(残念な語彙)

 

街の雰囲気

この辺りは歩いて散歩した事もあるのだが(神田からだと日本橋経由で30分強で来れる)、神田界隈と違ってファミリータイプの街として整備されている。スーパーも数件あり、川辺の散歩コースもあり、そういう意味ではとても落ち着いていて住みやすい街。あと、建物もここまでと違って川を背にして、川を無視して建っていない。川を街に取り込んでいる。そこも好印象だ。(住吉神社がある佃島地区以外は)高層建築物中心の街でもあり、治水に自信があるからこそ、そういうこともできるのだろうか。

ただ残念なことに、この辺りは交通利便性がいまいち。日本橋や丸の内までの距離は神田界隈からとそう変わらないが、交通機関の選択肢が圧倒的に狭い。地下鉄は有楽町線大江戸線の二択。JRは京葉線越中島(たぶん)。でも大江戸線京葉線も使い勝手悪いもんなあ。

 

築地・月島

この辺りは向かって右岸が築地、左岸が月島になる。

築地といえば市場が有名だが、やはり川を背にせず建てられた聖路加タワー、見てるだけで楽しい煉瓦造りの護岸など、 市場以外にも見所は多い。川を背にした建物はだいぶ減ってくる。

月島はもんじゃ焼きで有名だが、川面から眺める街並みとしては石川島と似たような感じ(実際に散歩してみると石川島より団地度が低い、八百屋があったりして下町っぽさが残っている街並み)。こちらはやはり川辺を建物で塞いでいない。

 

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勝鬨橋。今回一番かっこ良かった。

 

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煉瓦造りの護岸(もしかすると料亭の塀)。築地は明治時代の外国人居留地やら海軍兵学校やらの跡なので、こういうモダンなものが残っている。

 

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これまた親水性を意識した聖路加タワーの足元。

タワー自体も川に対して斜めに建って、壁を作らないように工夫しているんだそうです。

 

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月島。石川島と同じく相変わらず高層マンション群。川辺は開けて親水性の高くする努力が見られる街づくり。

 

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まもなく豊洲に移転予定の築地市場

長い間お疲れ様でした!

 

前半はここまで。

 

雑感

橋も景色も楽しかったのだが(橋カコイイ)、今回設定した視座に沿った感想としては、川を下るごとにどんどん街の親水性が高くなるのが面白かった。

水害の危険性を上げずに街の親水性を高める工夫があると、神田川沿岸がもっと楽しくなると思うんだが、何かいい工夫はないものだろうか。 

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