神田の住み心地

千代田区神田に住むアラフォーリーマンの日記。神保町、秋葉原、日本橋、大丸有(大手町、丸の内、有楽町)の間という超都心に位置する神田界隈で過ごす日常生活や、暮らしやすさ、うんちくなどを語ります。 Twitter ID:kandazumi

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自由通路あれこれ ー秋葉原、神田、東京ー

こんにちは!
あっと言う間に半年が終わってしまってびっくりです。
まだ半年、と思って残りの半年を頑張って生きていこうと思います。

さて、久々の更新となってしまった今回(忙しかったので…)は、個人的に気になるキーワードである、自由通路について書いてみた。

自由通路とは?

自由通路というのは、駅の東西、南北など線路で分断されてしまった両サイドをつなぐために設けられた通路のこと。普通は駅の中を通っているものを言うよね。Wikipediaにはこう書いてある。

自由通路(じゆうつうろ)は鉄道駅の構内を横断する通路のうち、鉄道利用者に限らない歩行者(あるいは自転車)が通行する通路である。改札口を通った鉄道利用者が利用する改札内通路と対比される。国や地方公共団体管理(道路法上の道路の場合、通路の場合、広場の場合)、鉄道事業者管理(建物の一部の場合)などがある[4]。跨線橋と同様に鉄道の上を行く場合、地下道として鉄道の下を行く場合、地上の通路として、高架の鉄道の下を行く場合がある。橋上駅や地下駅の一環として改札口がついている場合も多いが、単に鉄道敷地を横切るもので改札口と接していない場合もある。

通路 - Wikipedia

駅は街よりあとにできることが多いので(ニュータウンなどそうじゃないところも多いけれど)、こういうものを作って、街が分断されちゃわないようにする訳だ。
例えば中央線を例にとれば、立川駅国分寺駅は鉄道の上に大きな幅で橋をかける形(つまり跨線橋)で整備しているし(改札も自由通路に面している)、吉祥寺駅阿佐ケ谷駅は鉄道高架下の地上部分に通路を設けている、新宿駅池袋駅などは自由通路が原則地下に設けてある。いろんな形があるのだ。
では、神田民がよく使うJR駅、秋葉原、神田、東京はどうなっているんだろうか(御茶ノ水はそもそも駅構内に通路がないので取り上げなかった)。なお、漏れや間違いがあったらぜひ教えてください。

秋葉原駅

秋葉原駅は東西(総武線各駅)、南北(山手線他)のそれぞれに鉄道が走っている面白い駅だ。
駅周りの道路も多いので、駅で街が分断されている感じは少ない。

南北に抜ける自由通路としては、電気街口改札に面したもの、中央改札口に面したものの計二本。その他に駅周辺を南北に抜ける道路が三本(中央通り、昭和通りヨドバシカメラ前の通り)と、ラジオセンターを抜ける通路が一本ある。東西に抜ける自由通路としては、駅南西側(ヤマダ電機側)から同南東側(アキバトリム側)に抜けるものが一本。その他にやはり駅周辺を東西に抜ける道路が二本(万世橋警察署前の通りと、UDX前からヨドバシカメラ北西角に抜ける通り)ある。
南北の通路の方が総じて距離も短く、あまり通路っぽくない。正式に「自由通路」と呼ばれているのも東西のものだけ(だと思う)。

地図にするとこんな感じ。それぞれ赤が通路、青が道路を示す。汚くてすいません。
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東西の自由通路(アキバトリム側)
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通路感満載
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たまに店もある
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地図からも分かる通り、通路や道路の数も多く、分断感はそこまでではない。
ただ、UDX前の通りは微妙な坂道になっていて少しだけ億劫なのと、東西自由通路は正直閉塞感がある。窓もつけられないだろうし、萌え絵なんて描くと聖地化して通路の用をなさなくなっちゃうだろうし、やむをえないのだとは思うけれど。

神田駅

秋葉原駅に比べると、神田駅はとてもしょぼい簡単な作り。
鉄道はおおむね南北に走っているので(正確には北北西から来る中央線の高架と北から来る山手線他の高架の二種類)、東西に抜ける自由通路が二本、道路が三本。例外的に南北に抜ける道路が二本(中央通り、多町大通り)。

神田駅も改良工事でこれでもずいぶんきれいになったので、昔は(特に夜などは)通り抜けるのが憚られた、ちょうど駅の中央部分を突っ切る道路(上白壁橋通り)がだいぶマシな感じになった。交番(神田駅前交番)も入口すぐ脇に移転してきたしね。

わかりやすい作りだが、鉄道が街を斜めに突っ切っているのでたまに方向感覚が狂う。
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(これでも)きれいになった上白壁橋通り。見えないが右脇に交番がある。
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まだ工事中ですが…
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ただ、横道にそれればまだまだディープ神田が(実際は単なる寂れたガード下なんだけどさ)
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神田駅は自由通路と言うよりはむしろ改札前の空間とでも行ったほうが良い程度の何かだ。

東京駅(含大手町駅

東京駅(というか大丸有)の地下通路ネットワークについては以前書いた。

www.kandazumi.com
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あの時は東京駅を通過して南に向けたので書かなかったのだが、東京駅にも当然東(八重洲日本橋側)と西(大手町・丸の内側)をつなぐ道はある。

これを多いと見るか少ないと見るか
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北側の通路はすなわち東西線大手町駅だし、南側の通路は京葉線東京駅(東京駅の果ての果て。地下鉄一駅分くらい離れている)なので、東京駅のコア部分を使う人の目線では、東京駅には東西自由通路は真ん中の二本(線は一本しか描いてないが、地上と地下に一本づつ自由通路があるので計二本)だけ、ということになる。

この前地下通路を通ったので、様子を少しご紹介してみよう。

丸の内側の出発点。丸の内線東京駅
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いきなり脱線、なぜかケロヨンの桶とか売ってる富山物産専用の自販機。
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ここから八重洲方面の自由通路に進んでいく。
場所としてはちょうど日生東京本社の前あたり。
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まずは広々とした心地よい通路が続く。人も少なくて歩きやすい。
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ショーケースにはなぜかミニカーの展示があったりして楽しい。
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しばらくすると十字路に行き当たる。
右が丸の内地下改札方面、左がOAZO方面、正面が自由通路方面だ。
人の流れが錯綜して歩きにくい。
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ここを正面方向に進んでいく。

このあたりは工事中なので、天井も低くあるきにくい。
床もかしいでるし。
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将来は店になるらしいが…
今は喫煙所があるばかり。
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さて、ここまでは自由通路に通じる 地下通路だったわけだが、ここからが正式に自由通路になります。
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いきなり狭い階段。
えらい通りにくい。
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殺風景な通路が続く。
やっぱりこの幅で窓がないと圧迫感がすごい。
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地下道にありがちな純粋坂道(無目的に降りて登る)
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純粋坂道を過ぎるとだんだん賑やかになってくる。

左手に黒塀横丁という飲食街の入口。
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通路自体もこんな感じで装飾性が出てくる。
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そんなこんなしていると、運営主体変更のお知らせ。
多分正式には「自由通路」はここまでなのだろう。ここから先は地下街。
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ここから先の運営主体。
www.tokyoeki-1bangai.co.jp

ただし物理的な通路はまだまだ続く。
少し追いかけてみよう。

自由通路と違って床もピカピカ。
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しばらくするとまた十字路。
ここも歩きにくいスポットだ。
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そして観光客に大人気のキャラクターストリート。
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テレビ局のアンテナショップなどが並ぶ一角。
女子率高し。
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くねくね通り過ぎると、大丸地下食品街に到着。
たまにお世話になってます。
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なかは食欲の殿堂。
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東京駅自由通路への要望

というのが丸の内側から八重洲側に抜ける自由通路なのだが

(地上通路は気が向いたらまた紹介しますこんな感じ)
www.kandazumi.com

歩いてみるとかなり歩きにくいのがわかっていただけると思う。

思うに歩きにくいポイントはいくつかあって、まず床が平らでないので歩きにくい、次に工事中も手伝って天井も低く圧迫感がある、さらに利用人数に比して通路の幅が狭すぎる、ダメ押して東京駅は遠方からやってきて慣れてない人が多いので、突然止まったりして人がスムーズに流れないことがある、私が思いつくのはこんなとこだろうか。

たぶんJR東さんの言い分としては「駅構内を使ってください♪」ということなのだろうし、駅構内の空間を犠牲にできないのであればしわ寄せは自由通路に持っていくしかないのだろう。
しかしみんながJRを使っているわけでもないのだ、街のために、自由通路をせめてもう少し広く、もう少し明るくできないものか。
そして可能ならば、JPタワーからグランドトーキョーサウスタワーまで(緑線部分)とかでもう一本くらい自由通路が通せないものか。

こんな感じで。「ぼくのかんがえたさいきょうのとうきょうえき」
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だって、八重洲にはこんな感じでオフィスビル供給計画が目白押し。
www.nikkei.com

 再開発計画の中で特に突出した高さとなるのは、東京駅北側の日本橋口正面で三菱地所が進める常盤橋街区再開発プロジェクト(番号3)だ。高さ約390m、地上61階建ての複合ビルは、完成すれば日本一の高さとなる。2021年度から2027年度にかけて段階的に完成し、総延べ床面積は約68万m2(平方メートル)になる。

 八重洲口側に計画されている3棟の超高層ビル(番号4~6)も目を引く。三井不動産や東京建物などによる再開発で、高さ250m前後のビルとなる。延べ床面積の合計は約94万m2に及び、地下部分には合計約1万9000m2のバスターミナルも整備される。八重洲ではこのほかに、住友不動産を中心にした八重洲富士屋ホテル跡地などの再開発計画も進んでいる。現在は中小ビルが立ち並んでいる東京駅八重洲口付近のスカイラインは、今後、劇的に変化することになる。

(上記記事より引用)

こうなった暁に、今の自由通路二本で果たしてさばききれるのだろうか。


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