最近忙しかったので短時間で書ける話題。
例によってタイトルそのままで恐縮なのだが、神田というと皆さんが「おやじ系飲み屋街」というキーワードと同じくらいの確率で思い浮かべるであろう「本屋の街」というイメージは、意外と正確ではない気がする。
もちろん神田神保町は本屋の街として圧倒的な存在感を誇っているのだが、神田は広い(神保町に行くにはJRでは御茶ノ水、地下鉄では九段下、神保町、小川町あたりが便利。神田駅で降りてはいけない)。書店が偏在してるのだ、遍在してほしいのに。
例えば2016年5月現在、神田駅前には信じられない(信じたくない)ことに一般的な新本を扱う書店は一軒もない。
もともとは京王系の啓文堂書店(その前はブックファーストだったらしい)が中央通り沿いにあったのだが2014年1月に撤退(あとにはドトールが入った。神田界隈にドトール何軒あるんだろう…)、残っていた駅南口前のいずみ書店も2015年3月に廃業してしまい(神田駅南口前に唯一あった小さな書店、いずみ書店が3月31日で閉店。)、唯一あるのはエロ本専門書店である明治書店のみ、嗚呼。
(万が一営業中の書店さんが漏れてたら教えてくだされ)
個人的には、明治書店の場所(中央通り沿いで人目が気になる立地)なら、普通の本屋をやったほうがよほど客が入ると思うのだが…エロ本屋は客単価が高いから固定客がいれば(いるか知らないけど)平気なんだろうか。
神田界隈広域に目を転じても(除神保町)、小川町交差点南東側に神谷書店さん(神谷書店 - 神田小川町)がある以外は思い当たらない。交差点北東側に澤口書店さんがあるが古書店だし、同南西側にある檜書店さんは能楽専門だ。
大型商業施設に入っているかというと、ワテラスにもソラシティにもマーチエキュート万世橋にも書店はない。そうすると、結局神保町(三省堂、東京堂、書泉etc.)、御茶ノ水(丸善)、秋葉原(三省堂、有隣堂、書泉)、大手町丸の内(三省堂、丸善本店etc.)に行くことになる。
周囲に大型書店があるし神保町もあるからいいだろ、と言うかもしれないが、街の本屋さんがないというのは寂しいものだ。
どうにかならないものだろうか、と思いつつも、ネット書店に押されて全国津々浦々で書店が閉店する昨今、なかなかうまくいかないのでしょうね。