神田の住み心地

千代田区神田に住むアラフォーリーマンの日記。神保町、秋葉原、日本橋、大丸有(大手町、丸の内、有楽町)の間という超都心に位置する神田界隈で過ごす日常生活や、暮らしやすさ、うんちくなどを語ります。 Twitter ID:kandazumi

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湯島天満宮 天神祭体験記

こんにちは!

梅雨を思わせるぐずついた天気が続いていますが、お元気ですか?

今回は先週日曜日に縁あって天神祭湯島天神大祭)の連合神輿御渡に参加させていただいたので、その話題。

 

  

 お祭初体験

私はお祭りには縁のない人生を歩んできた人間である。

神田に住んでいてこんなブログを書いているので、読んでくださってる方の中には勘違いされている方もいるのではないかと思うので予め言っておくと、私は転勤族の親に育てられた人間なので、子供の頃にも濃い地域コミュニティに溶け込む機会はなく(すぐに転校しちゃうので)、ある程度の年齢になってからは東京郊外のベッドタウンで生活してきたのでこれまたコミュニティ意識が希薄で、要するに伝統的なお祭りなどという代物には全く縁のない人生を送ってきた人間である。

 

お祭りに縁がないのだからお神輿を担いだことなどあるはずも無く、全てが初体験。

なので文字通り右も左も分からないw

 

初々しいダボシャツと半タコ(と言うらしい)。

先々週、先輩に浅草まで連れて行ってもらい購入。

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この店は試着してサイズを見ながら購入できるし、店員さんが見立ててくれるのでお勧め。

祭用品専門店 浅草中屋 - 祭衣装・鯉口・ダボシャツ・地下足袋・袢天・半纏・法被・半被・股引き・腹掛け・どんぶり・ワラジ・雪駄

 

お祭当日

思うに、そもそも「お祭り当日」という言い方からして正確ではないのだろうと思う。

 

これは神田祭でもそうらしいのだけれど、例大祭自体は25日に終わっていて、私が参加させていただいたのは「連合神輿御渡」といういわばクライマックス部分のみ。

(お祭り素人なので言い回しがアレなのと、文中に「らしい」がやたら多いのは勘弁してやってください)

 

ポスターによれば神幸祭は二年に一度、連合神輿御渡はなんと四年に一度しか行わないらしい。

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ともかく、朝九時スタートとのことで、ダボシャツ、半タコ、足袋といういかにもな姿で集合。

格好だけはとりあえず一丁前w

 

歩いていると、早速こんな光景が。

 

出待ちの神輿の皆様。背中には梅鉢(湯島天満宮の神紋)。

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そして祭提灯

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具体的には何をするのか

お祭りに(補助要員として)混ぜていただくというのは、具体的には何をするのかと言うと以下の通り。あくまでも主観かつ私の感じた範囲内ですが。

 

(1)神輿を担ぐ

(2)担ぎ疲れたら前後について歩く

(3)休憩時間に酒と麦茶を飲む

 

以下詳述。

 

(1)神輿を担ぐ

「神輿は軽いほうがいい」という言い回しがあるが、今回はその言葉を嫌という程実感させられた。

 

神輿。重い。

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神輿は重い。

しかも親棒(神輿台座直下を通る棒)や脇棒(親棒の外側にある棒。これがある神輿を四天棒というらしい)の位置が自分の肩より高いと、素人にはなかなか担いにくい。

神輿が上下するリズムと自分のリズムがしっかり合っていればそこまで苦労しないのだが、合わない(合わせられない)と棒が肩にがっつんがっつんぶつかることになり、要は棒で肩を殴打されるのと大して変わらない惨状になる。

 

あ、でも少しくらい軽くても結局結果は一緒か。

むしろ実感すべき言葉は「息を合わせて」のほうなのかもしれない。

 

午前中は町内を周り、午後は湯島天満宮に宮入りして、また町内まで戻る。これで九時から四時まで。

翌日は肩が紫色になりました、これ書きながらも痛い。

 

(2)担ぎ疲れたら前後について歩く 

 実はこの時間のほうが長い、補助要員だからかもしれないけれど。

 

 正直私のような鍛え方が足らない人間では十分と持たず顎が出る。

なので必死の形相(私だけかも)で周りの人にアイコンタクトして、すっ、と棒の下から抜ける。

そうすると神輿の脇を歩いていた方が入ってくださる、そういう仕掛。

抜けたら神輿の前後をぞろぞろ歩き、担ぐ気になったらまた神輿の脇を歩き、入れ替わる。以下繰り返し。

 

歩いているときは特にすることもないので、うろうろきょろきょろ。

 

野々村真(写真左手)。うろうろきょろきょろしているとこういう人に出くわしたりする。

近くに住んでいるんだろうか。

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大通りをかすめていくと、この時ばかりはお巡りさんが車を制止して神輿優先に。

堂々と車道を歩くのは気持ちが良いものだ。

 

神輿に占拠された道路と、いささか手持ち無沙汰なお巡りさん。

平和ですねえ。

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 (3)休憩時間に酒と麦茶を飲む

この時間もかなり長い。

午前中の町内を廻る時にも適宜給水休憩で麦茶が振舞われるし、午後になって湯島天満宮に神輿を担ぎ込む(宮入り)時には、氏子町の神輿がずらり並んで順番待ちをすることになるので、渋滞した高速のような状態に。

 

渋滞。はるか向こうまでずらりと並ぶ神輿。

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やることは当然ないので、当然こうなる。

 

こうなる。うまいです。

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夏祭りを真夏にやらない理由がよくわかる気がした。

真夏にやったら文字通り命に関わる。

 

そんな感じに渋滞しつつも、宮入りはクライマックスへ。

 

宮入り前、気合十分

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神輿は本殿前で一本締めして、再び各町内に戻っていく。

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本社神輿

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(この辺はバタバタしてて写真なし) 

 

町内に戻り、町会長さんのご挨拶の後散会。

そして再びビール(おつまみの枝豆と揚げものが美味かった)。

 

お祭り面白い

良くも悪くも地縁に囲まれている方には何を今更、という話なのかもしれないが、私のような流れものには、地縁の塊のようなお祭りは非常に興味深くまた楽しかった。

今年は神田祭は陰祭なので特にそれらしいイベントがない中、今回のご縁は湯島天満宮さんに文字通り肩を貸して頂いた(正確には貸させて頂いた)形。

来年までにはとりあえず神輿を担いて前後の方のご迷惑にならない程度には精進したいと思っている。

 

湯島の皆様、ありがとうございました!

 

おまけ

 

帰り道に見かけた神田明神さんの幟

湯島天満宮さんと神田明神さんは氏子町が入り組んでいるので、こうして湯島天神祭の帰りに神田明神さんの幟を見かけることになる。

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そしてこんな地縁濃い祭が行われているのは都会のど真ん中だったりするわけで

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祭とともに日が暮れる。美しい夕暮。

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