こんにちは!
今日は他の方のブログを読んでいての雑感。いつもに増しての与太話です。
日本橋アドレス
今日たまたま目にしたこちらの超有名ブロガー、のらえもんさんの記事。
どうもこの内容になる前に紆余曲折あったっぽいのだけれど(前の内容は読んでないので知らない)、要は「日本橋アドレス」であるだけで高く値付けされる現状を指摘するような内容になっている。面白いので是非ご一読あれ。
確かに、のらえもんさんも仰っている通り、狭義の日本橋と広義の日本橋の差はかなり激しく、広義の中央区日本橋は千代田区神田同様の下町風味だったりする訳で、「下町のマンションになんでこんな値段付け?」という気持ちの方もいらっしゃるかもしれない。
但しこの点に関しては私は同意しないけどね。そもそもいまの神田も日本橋も「下町」なのか、これも書きたいネタだ書きました。
「日本橋」と一言でいうと皆さんはどこを想像されますか?私は兜町とかCOREDO日本橋のあたりをぼんやりと思い浮かべます。私の父も日本橋で数十年働いていましたが、その場所は高島屋のすぐ近くでした。近くの中華屋に呼ばれたのが懐かしく思います。
私にとっての日本橋は東京駅周辺のことでしたが、こんな狭い範囲にはとどまりません。かなり幅広い概念で日本橋○○町という住所はいっぱいあるのです。
ちなみに、私にとっての日本橋は新日本橋駅から南、高島屋から北、丸善のすぐ裏や日銀から東、東側はぼやぼやしていて一応兜町から西。だけど大伝馬町、小伝馬町、人形町、浜町あたりがなんとなーく入ってくる感じ。
ちょっと狭いかな。でも私にとっては日本橋(橋梁の方)を中心として、中央通り沿いに楕円形に広がるイメージが日本橋なんだよね。八重洲は東京駅前というイメージなので西は狭め、京橋以南の旧京橋区も日本橋じゃないから南も詰まりがち。
皆さんにとっての日本橋はどんな感じですか?
で、このブログを受けてこんな自虐的なツイートをした私。
日本橋と違って神田呼称の物件がって少ないのは、やっぱり(嫌な言い方だけど)名前に価値がないからなんだろうなあ。私は好きなんだけど。
— 神田へGO (@kandazumi) June 14, 2016
神田界隈だとむしろ「千代田○○」とか「大手町」とか名乗られがち。 https://t.co/iNn2Go0LzS
神田は職人の街というイメージだからね、まあ仕方がない事実だし。
日本橋と違って老舗の大店も少ない。向こうは三越、西川など太い古い会社が多いからなあ。
こっちは…龍角散くらい?
震災前は昌平橋北詰に伊勢丹があったけど、いまや新宿だし。松屋(デパートの方) も区境の今川橋(神田駅南側)が発祥らしいけど、今や昔。
地名の強弱ということ
私は昔から地名の強弱ということをよく考える。
例えば、神田と大手町は隣り合わせの地域だけれど、大手町に「神田」を冠する建物は(多分)ない。一方で神田には「大手町」を冠する建物は多い。
例えば、鎌倉橋北詰にある某証券会社さんなども、堂々と「大手町支店」と名乗っておられたりする。
私はこの状態を「神田より大手町が強い」と勝手に呼んでいる。
こういう関係は吉祥寺と周辺の練馬、杉並区の間(吉祥寺が強い)や、麻布十番と周辺の三田の間(麻布十番が強い)などでも見られる現象。多分調べれば色んなところにある。特にマンション名。
調べていくと結構面白いネタになると思っているんだけど未だ果たせず。
吉祥寺アドレスについて調べた方がいました!
物件名称が吉祥寺奴wwww - https://t.co/EpH8c3HNqA
— かずお君 (@kazuo57) September 16, 2016
神田と日本橋の間の強弱は調べたことはないけれど、多分五分五分か心持ち神田が弱いくらい(日銀通り沿いの店が「神田南口店」と名乗ったりするけど、それは地名ではなくて駅名から取ってると思うので強弱とは違うと思う)。
でもそれは神田が強いから、ではなくてむしろ神田のマンションははなから勝負降りてるから。神田を名乗らず、駅名や町名を名乗るか、いっそ区名を冠する。
「◯◯淡路町」(駅名)「△△須田町」(町名)「××千代田**町」(区名)というパターン。最後のパターンが一番多いかな(体感値)。
街のブランドイメージ
神田のブランドイメージについて何か資料はないかなあと思ってネットをうろうろしてたら、こんなブログを発見。
こちらのブログではマンションの冠地名を50位までランキングしたものをまとめておられたのだが、神田及び神田地域の地名は一切登場せず(日本橋が36位に登場。でも同位が麻布十番だったんだけど、旧日本橋区全体の呼称と一町名が同位というのもなんだかいびつな感じがしますな。いや日本橋好きだからいいんだけど)。
さらにうろうろしていたら、その筋では有名な東京DEEP案内さんの記事が。
東京DEEP案内さんの毒舌絶妙なセンスで、東京の主要地名がイメージに基づいてマッピングされている。
なんか酷い言われようだったり、言い方が酷かったりツッコミどころは山ほどあるんだが、そもそもこれ自体がネタと思われるので、怒らず笑いながら見てみよう。
これによると、神田は「てやんでいオールド東京」 であり、お茶の水・神保町は「エリート天上界」、秋葉原は「谷根千(笑)」となるらしい。総じてマッピング自体が薄いなあ。岩本町、淡路町、駿河台、九段下あたりが気になるんだが。
一方の日本橋側は、小伝馬町・馬喰横山・八丁堀が神田と同じ「てやんでいオールド東京」に、東銀座(旧京橋区だけど)が「東京ガチセレブ文化圏」に入ってる位で、こちらは神田地域以上にマッピングが薄い。人形町、三越前、日本橋あたりのイメージは非常に興味あるんだが。改版が待たれるところである。
街のイメージは百年清河を俟つ?
稀有な例外(武蔵小杉とか)はあるにせよ、基本的に街のブランドイメージは歴史と共にあるのかもしれない。
白紙から始まった街(埋立地だった湾岸)や江戸以前が無色(単なる農村だった白金や麻布)の街は別として、神田や日本橋のような江戸期以来の歴史を持つ街は、その歴史の上で、その歴史を資産に街づくりをしていくしかないのだろう、と思う。
例えば、神田は番町にはなれないのだ。まあなりたいとも思わないけど。
神田界隈の歴史を活かした街づくり、どういう方向性なんだろうか。