神田の住み心地

千代田区神田に住むアラフォーリーマンの日記。神保町、秋葉原、日本橋、大丸有(大手町、丸の内、有楽町)の間という超都心に位置する神田界隈で過ごす日常生活や、暮らしやすさ、うんちくなどを語ります。 Twitter ID:kandazumi

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秋葉原から羽田空港まで船で行ってきました!(後編)

GW明けの初日、皆様お仕事如何でしたでしょうか。

かく言う私、飛び石8日の休みですら頭がボケまくって仕事ができなくなっている自分を省みて、社会人であることは日々の訓練によって支えられているのだなあと改めて実感しておりました。

 

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今日の私(イメージ)

 

さて、今回は前回の続きで秋葉原万世橋)から羽田空港までの船旅後半。

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前回は秋葉原〜築地をご紹介したので

www.kandazumi.com

 

今回は晴海〜羽田空港

ではさっそく参りましょう。

 

 

晴海・浜離宮

晴海といえば思い出す、この変な興味深い外壁装飾のマンション。

 

興味深いマンション

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いま名前調べたら、ザ・トウキョウタワーズっていうのね。

最上階分譲価格21600万とな…億ションですな、恐ろしや恐ろしや。

 

築地市場豊洲に移転すると、築地から晴海まで橋が架かるらしいのと、地下鉄の敷設計画もあるらしいので、築地〜豊洲のラインは今はともかく将来はずっと便利になるのでしょう。

 

なお、地下鉄新線については、こちらのサイトが分かりやすくまとめておられます。

wangantower.com

 

船がさらに豊海の先まで進むと、建設中の豊洲市場が見えてくる。

 

豊洲市場(らしい)

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オリンピックの選手村もこの辺りだし、国が「アジアヘッドクオーター特区」として重点的に開発しているので、これから伸びる(伸ばしたい) エリアなんだろうな。

www.seisakukikaku.metro.tokyo.jp

 

ところでこのアジアヘッドクオーター特区、ずいぶん広いくせに見事に中央・千代田区境までで指定区域が終わってる。つまり日本橋は特区内、神田は特区外。理由は分かる気がするし、特区になったからと言って街づくり的にはメリットはあまりない気がする(主に外資企業が進出した際の優遇メインの特区なので)んだけれど、でも若干悔しい。

 

閑話休題、そんな晴海側から振り向くと、反対側には浜離宮

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マンションからは借景になるのだろうなあ…ちょっと羨ましい。

浜離宮の向こうには汐留のビル群が頭を覗かせる。

 

街の雰囲気

石川島から始まって佃島、月島、晴海、豊海までが繋がった埋め立て地になっているので、雰囲気もだいたい似た感じ。でもこの辺から海(東京港)なので、倉庫が目立つようになってくる。街は街でも倉庫街の色が強い。

 

豊海。倉庫と東京海洋大学練習船

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もっとも、さっき書いたように再開発地域なので、だんだん変わっていくのだろうけど。今後どう化けるかに期待ですな。

  

お台場・京浜運河入口付近

晴海・浜離宮を過ぎるとすっかり海の景色。

正面には他を圧するようにレインボーブリッジがそびえ、お台場にはフジテレビを始めとする不思議建物が林立する。まあ上海ほどじゃ無いけどね。

 

レインボーブリッジ&お台場

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ベタな東京の風景です。正直あんまり感慨がない。面白くない訳じゃないんだけど…しょっちゅう写真や映像で目にするから、見慣れちゃってるのかな。

 

とはいってもやっぱりカッコいいレインボーブリッジ

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むしろ面白かったのはレインボーブリッジを過ぎた、京浜運河への入り口あたりの景色。

 

レインボーブリッジのループ部分とか

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工場っぽい何かとか。

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街の雰囲気

お台場はまあ上に書いたような感想。

レインボーブリッジをくぐると、だんだんと東京港の京浜工業地帯の一部としての顔がちらのぞくようになってくる気がする。

倉庫だったり、工場だったりがメインで、そしてオフィスビルと団地がちらほら。

なので街並みとしてはちょっと味気なく、人の住む気配がだんだん弱くなってくる感じ。

 

天王洲アイル京浜運河

この辺からだんだん暗くなってきたのと、正直地味な景色が続いたので写真はあまり撮っていない。

一番興味深かったのが、天王洲アイル近辺。

 

カフェ 

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水辺を生かしたこんな施設(しかも多分倉庫のリノベーション物件で、倉庫の雰囲気を残している)もあったりして、街と運河が繋がっているのが素敵。おそらく、ここが運河であり、荷揚げ等の都合から接岸を意識した建物が多いという理由もあるのだと思う。

何れにせよ、水辺というのは都心には貴重な空き地を供給してくれる場所でもあるのだから、建物が壁になって街から切り離してしまうのはちょっと勿体無い気がする。

例えば神田でも、昌平橋秋葉原側でちょうど都営住宅の立て直しをしているところなので、新しい建物にそういう発想があると良いなと思う次第。

 

さて、ここからは京浜運河を多摩川河口に向かって進んでいく。

 

浜松町から羽田空港まで行く時にはいつもお世話になる、東京モノレールの橋脚。

けい船禁止という表示が船の街であることを示していてとても好き。

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東京モノレールが敷設されたばかりの頃、モノレールの軌道はほぼ海岸線の海側、つまり海の上を走っていた。いまはこの写真の手前側にさらに埋立地が続いている。

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ときおり団地も姿を見せる。見当としては品川駅港南口からずっと東に行ったあたり。全体的にちょっと寂しい感じ。

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そして、神田住みは忘れちゃいけない大田市場。

江戸以来の青物市場(の最大のもの)はもともと神田多町淡路町駅東南の一帯)にあったのが、関東大震災秋葉原に移り、そこからさらに大田市場に移って現在に至る。

なので今でも神田界隈には市場由来の施設(外食専門の御用聞きやら、果物自慢のケーキ屋(近江屋洋菓子店)やら、秋葉原から大田市場までの送迎バスやら、青物会館やら)、が結構多いのです。

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街の雰囲気

私に土地勘が無いせいかもしれないが、あまり生活感を感じない。完全に働く場所になっている。

ガイドさんも平和島(だったと思う、間違ってたらごめんなさい)の登録人口が一桁だという話をしてくれたぐらいで、ここはむしろ一部の例外(天王洲アイルなど)を除いて、純工業地帯なのだろうな。

むしろこの界隈の居住性についてご存知の方がいらっしゃったら、非常に興味があるので、ぜひ教えて欲しいです。お願いします。

 

羽田空港(ゴール)

ずんずん京浜運河を進んでいくと、こんな奇妙なものが! 

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どうやら東京モノレールの高架軌道の一部で、必要に応じて回転して一本の軌道架橋になって対岸につながる、という仕組みらしい。

何のために作ったのか、用途は今の理解で合ってるのか、これまた詳しい人教えてください!

 

さらに行くと穴森稲荷の大鳥居が見えてくる。ここまでくれば羽田空港はもう目の前。

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京浜運河から多摩川河口に合流。

この辺は水深が浅いので、立っている竹竿を目印に進まないと座礁の危険がある由。

不自然な波が立っているところが、浅瀬部分らしい。

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美しいのでもう一枚。

多摩川の落日。

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羽田船着場まで到着すると、ちょうど先行していた船が下船しているところだった。

しばし待ちます。

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ここで船からは降りる訳だが、ツアーはまだ終わらない。

というのは、羽田船着場は羽田空港とのアクセスが悪く、一番近い国際線ターミナルまででも徒歩15分かかるのだ。だからここからさらに先導されててくてく歩く。

今回は物見遊山だからいいんだけど、今後実用性を高めていくなら、せめてターミナルからバスを出すなどしてもう少し利便性が上げられないものか。

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地図の一番下に緑色で示してあるのが船着場。

(地図は船着場のご案内 | 船着場 | 羽田空港ターミナルより引用)

 

それに加えて、見ての通り本数も路線も少ない。

この点ももう少しどうにかならないものか。

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飛行機を眺めながらこんな道をダラダラ歩く。

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 飛行機もカコイイ、などと呟きつつ…

u

 

到着。国際線ターミナルで解散。

皆さんお疲れ様!

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 総評

秋葉原羽田空港、というツアーの試みは非常に 興味深かった。

普段横串を刺して観察できない街をいっぺんに比較する、という貴重な機会。みなさんにもぜひお勧めしたい。基本的に揺れることも無い(今回唯一揺れたのは隅田川で大きめな船とすれ違った時ぐらい)ので、船に弱い人もある程度は大丈夫だと思う(でも最終的には自己責任で決めてね)。

あと、親水性の有無というか、より抽象的に言えば川に対する街の姿勢が、それぞれの地域でかなり異なっていて、それが街の雰囲気にも影響を与えているように感じた点も個人的にはとても示唆的だった。

また機会があれば、今度は別の航路も試してみたいもの。

 

最後になりますが、スタッフの皆様、ありがとうございました。

楽しかったですよ!

 

番外編

羽田空港到着後は、協議の結果神田でこんな感じの意見交換会(別名呑み会)を行いました。

 

神田で一二を争うクラフトビアの名店です。

tabelog.com

 

クラフトビアと鴨燻製

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腸詰の皆様。

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うーん、やっぱり神田は最高だなあ(駄目人間)。

 

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